
はじめに:リフォームの費用、いくらかかるの?
リフォームを検討している多くの方がまず気になるのが「費用」。
「トイレの交換っていくら?」「外壁塗装って100万円くらいするの?」「工事ごとの相場を知りたい」など、金額面に不安を抱える方は少なくありません。
この記事では、リフォームの費用相場とその内訳、工事別の参考価格、そして予算オーバーしないための注意点まで、実例を交えて分かりやすく解説します。
そもそもリフォーム費用はどう決まる?
リフォーム費用は、以下の3つの要素で決まります。
✅ ① 材料費(設備・建材など)
使用する設備機器や建材のグレードによって価格は大きく変わります。
(例:システムキッチン、断熱材、壁紙、フローリングなど)
✅ ② 工事費(職人の手間賃)
作業の難易度・日数・人員数などによって変動。
大規模なリフォームになると解体や電気・水道工事も発生し、費用アップにつながります。
✅ ③ 諸経費(管理費・設計費・交通費など)
工事管理、書類作成、業者の移動費などの事務・管理コストが含まれます。
これらは全体の5~15%程度が目安です。
工事別の費用相場一覧(参考)
リフォーム箇所 | 内容例 | 費用相場(税込) |
---|---|---|
トイレ | 便器交換・内装更新 | 15万円~30万円 |
キッチン | システムキッチン交換(壁付け) | 50万円~120万円 |
ユニットバス | 浴室の入れ替え | 60万円~150万円 |
洗面化粧台 | 化粧台交換+クロス張替え | 10万円~30万円 |
フローリング張替え | 6畳程度の床材更新 | 10万円~20万円 |
壁紙クロス張替え | 6畳の天井+壁の貼り替え | 5万円~10万円 |
外壁塗装 | 外壁全面の塗り直し | 80万円~150万円 |
屋根の葺き替え | 金属屋根や瓦屋根への交換 | 100万円~200万円 |
間取り変更 | 壁の撤去・配置変更など(内装含む) | 100万円~300万円超 |
フルリノベーション | 中古住宅まるごと改修 | 500万円~1500万円 |
※あくまで一般的な目安であり、地域・建物の状況・使用素材により大きく変動します。
事例でみる!リフォーム費用の内訳(外壁塗装の例)
ある30坪の戸建て住宅を外壁塗装した場合の例:
内訳項目 | 金額(例) |
---|---|
仮設足場工事 | 約20万円 |
高圧洗浄 | 約2万円 |
下塗り+中塗り+上塗り | 約40万円 |
コーキング補修 | 約5万円 |
材料費 | 約10万円 |
諸経費・管理費 | 約10万円 |
合計 | 約87万円 |
予算オーバーを防ぐためのポイント5選
- 複数社から相見積もりをとる
→価格差が大きく出るので比較は必須! - グレードを決めてから相談する
→設備や素材を高級仕様にすると一気に高額に。 - 「一式見積もり」に注意する
→項目がざっくりすぎると後から追加請求が…! - 補助金・助成金制度を活用する
→国や自治体の制度で数十万円の負担軽減が可能。 - 無理なローン計画は立てない
→月々の支払いが家計を圧迫しないよう慎重に!
使える補助金制度(2025年版)
制度名 | 対象と金額(例) |
---|---|
こどもエコすまい支援事業 | 最大60万円(省エネリフォームなど) |
長期優良住宅化リフォーム補助 | 最大250万円(性能向上リフォーム) |
各自治体の助成制度 | 市区町村により異なる(数万円〜数十万円) |
※条件・対象・申請時期があるため、事前確認は必須です。
よくあるQ&A
Q. 「坪単価」って何ですか?
A. 工事費用を建物の面積(1坪=約3.3㎡)で割ったものです。
外壁塗装だと「坪単価2万円〜3万円」が目安。
Q. DIYと業者、どちらが安い?
A. DIYの方が一見安いですが、失敗リスクや安全性を考えると専門業者に依頼する方が結果的に安心で安価なことも。
まとめ:費用感をつかめば、リフォームはもっと身近に
リフォーム費用は「高い」「わかりにくい」と感じられがちですが、正しい知識と計画があれば、予算内で満足のいく工事が可能です。
まずは、「どこを・どのレベルで・どんな暮らしにしたいのか?」を明確にし、
その上で信頼できる業者と相談することで、無理なく安心して進めることができます。