
はじめに:増加傾向にある「リフォーム詐欺」
「このままだと雨漏りしますよ」「今だけ半額です!」
そんなセリフで突然自宅を訪れ、不安をあおって契約を迫る――それがリフォーム詐欺です。
特に高齢者や一人暮らしの方が狙われやすく、国民生活センターにも毎年数千件の相談が寄せられています。
この記事では、悪質な訪問販売の手口・見分け方・対処法・防止策をわかりやすく解説します。
よくある詐欺手口ベスト5
手口内容 | 説明 |
---|---|
「屋根が壊れている」と不安をあおる | 見た目では分かりにくい部分を口実に、緊急性を訴える |
「今なら半額!今日中に契約を」 | 即決を迫ることで冷静な判断をさせない |
「近所で工事していて余った材料で安くできる」 | 根拠のない“特別感”を演出して信用させる |
「助成金が使えます」とウソの説明 | 実在しない補助金をちらつかせ契約させる |
口頭契約や手書きの書類のみで進める | 書面が残らないようにし、後でトラブルになっても証拠を残さない |
被害事例から学ぶ:こんなときは要注意!
事例①:「無料点検します」と訪問 → 屋根の破損を指摘
→ 実際には問題がなかったのに、屋根の張替え工事を100万円で契約させられた。
事例②:「市の補助金が出ますよ」と言われ即決
→ 補助金制度など存在せず、工事費用は高額。返金もされなかった。
事例③:「今なら半額」「特別な値引き」を強調
→ 工事内容の説明が曖昧なまま契約を結び、工事の質も非常に悪かった。
詐欺業者の特徴リスト
✅ 名刺に会社情報がない・固定電話がない
✅ 契約を急かしてくる(当日限定、今だけ)
✅ 見積書の内容が「一式」「特別割引」で曖昧
✅ 書類や契約書の控えをくれない
✅ 工事前に全額前払いを要求してくる
✅ インターホン越しや玄関先で居座るような態度
正しい対応方法は?
🛑 その場で契約・点検を承諾しない!
- 「家族に相談します」と断ってOK
- ドアを開けず、インターホン越しに対応するのが安全
📞 公的機関に相談する
- 消費者ホットライン「188(いやや)」
- 各自治体の消費生活センター
📸 話の内容や名刺・パンフレットを写真で残す
→ 万一のトラブルに備えた証拠として残しておきましょう
万が一契約してしまった場合は?
✅ クーリングオフ制度を活用!
条件 | 内容 |
---|---|
契約から8日以内 | 書面で通知すれば契約を解除できる(はがき可) |
訪問販売であること | 店舗外契約・不意打ち契約が対象 |
🔶契約書に「クーリングオフ」の説明がない場合はさらに延長されるケースもあり
被害を防ぐためにできること
- 家族で「訪問業者への対応マニュアル」を共有しておく
- 高齢者の親には「その場で契約しない」ように伝えておく
- インターホン録画や防犯カメラの設置も効果的
- 契約は必ず「自分から探した業者」に限定する
まとめ:「不安をあおる」「急がせる」は詐欺のサイン
信頼できる業者は、突然訪ねてきて即日契約を迫るようなことはしません。
リフォームは“焦らず、調べて、納得して”が基本。
「おかしいな?」と思ったら、誰かに相談し、冷静に判断することが何より大切です。