こんにちは、住宅総合リフォームのさざんかです。
本日は、外壁塗装やリフォーム工事に欠かせない「コーキング(シーリング)」についてお話しします。
普段の生活の中で「コーキング」という言葉を意識する方は少ないかもしれません。しかし、このコーキングは外壁の隙間を埋め、雨水の侵入を防ぐとても重要な役割を担っています。劣化したコーキングをそのまま放置してしまうと、雨漏りや建物内部の劣化に直結するため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
コーキングとは?
コーキング(シーリングとも呼ばれます)とは、外壁材のつなぎ目や窓のサッシ周りなどに充填されているゴム状の素材のことです。
役割は主に以下の3つです。
- 雨水の侵入を防ぐ防水性
外壁の目地やサッシ周りは隙間ができやすい部分です。コーキング材がその隙間を塞ぐことで、雨水が建物内部に侵入するのを防ぎます。 - 建物の動きに対応する伸縮性
建物は気温差や地震などによって、わずかに動いたり揺れたりします。その際に硬い素材だけでは割れてしまう可能性があるため、コーキングがクッションの役割を果たします。 - 気密性・断熱性の向上
隙間を塞ぐことで、外気の侵入や室内の空気漏れを防ぎ、快適な室内環境を保つのにも役立っています。
コーキングの劣化症状
コーキング材はゴムのように柔軟性を持っていますが、紫外線や雨風の影響で徐々に劣化していきます。主な劣化のサインには次のようなものがあります。
- ひび割れ
表面に細かい亀裂が入り、柔軟性を失っている状態。 - 肉やせ
経年劣化で痩せてしまい、目地の奥に引っ込んでいる状態。 - 剥離
外壁やサッシからコーキングがはがれ、隙間ができている状態。 - 硬化
本来の弾力がなくなり、触ると硬くカチカチになっている状態。
これらの症状が現れたら、早めの補修・打ち替えが必要です。
打ち替え工事の流れ
コーキング工事には「打ち替え」と「打ち増し」の2種類があります。
- 打ち替え
古いコーキングを完全に撤去し、新しいものを充填する方法。耐久性が高く、基本的には外壁の目地に適しています。 - 打ち増し
古いコーキングを残したまま、その上から新しいコーキングを充填する方法。窓回りなど、既存を撤去すると不具合が出やすい部分で行われます。
特に外壁目地では「打ち替え工事」が推奨されます。古いコーキングをしっかり撤去してから新しいものに打ち替えることで、防水性・気密性を長期的に維持できます。
コーキングを放置するとどうなる?
劣化したコーキングをそのままにしておくと、次のようなリスクが発生します。
- 外壁内部に雨水が侵入し、雨漏りの原因となる
- 断熱材や下地木材が湿気で腐食する
- カビやシロアリ被害を招く
- 建物全体の寿命が短くなる
つまり、コーキングの劣化を放置することは「お住まい全体の耐久性を損なう」ことにつながるのです。
打ち替え工事で得られる効果
しっかりとした打ち替え工事を行うことで、以下の効果が得られます。
- 防水性の向上
雨水の侵入を防ぎ、雨漏りのリスクを大幅に低減します。 - 気密性の向上
外気の侵入を防ぐことで、冷暖房効率がアップし、省エネ効果も期待できます。 - 美観の回復
ひび割れや汚れたコーキングを新しくすることで、外観の印象も改善されます。 - 建物の長寿命化
内部の構造材を守ることで、建物全体を長持ちさせることにつながります。
メンテナンスの目安
一般的に、コーキングの耐用年数は5〜10年程度といわれています。
外壁塗装と同じタイミングで打ち替えを行うのが効率的でおすすめです。
特に、築10年以上経過している住宅では、早めの点検を行うと安心です。
まとめ
コーキングは目立たない部分ですが、実は外壁や建物全体を守るために欠かせない存在です。
劣化したまま放置すれば雨漏りや内部劣化の原因となり、大規模な修繕につながるリスクがあります。
しっかりと打ち替え工事を行えば、防水性・気密性が向上し、お住まいを長持ちさせることができます。
私たち住宅総合リフォーム さざんかでは、外壁塗装だけでなく、こうした下地処理やコーキング工事も丁寧に施工しています。
「外壁の隙間が気になる」「コーキングがひび割れてきた」という方は、ぜひ一度ご相談ください。