塗料の種類と選び方
塗料の種類
現在住宅に使われている塗料はその成分により大きく5つに分類する事が出米ます。下にいくほど耐久年数が長くなり、価格も高くなります。
※これは一般的に広く利用されている情報ですが、中にはウレタン樹脂塗料よりも劣るシリコン欄脂塗料も出回っているので、鵜呑みには出来ません。
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アクリル樹脂塗料
アクリル樹脂塗料は一番安いのですが、その耐用年数が短いため不経済になる事がく、最近はほとんど使われていません。ただ、新築時は工事費用の総額を抑えるためにアクリルが今でもよく用いられています。ですから新築して一度Hの塗り替えは早めにする必要があるのです。
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ウレタン樹脂塗料・シリコン樹脂塗料
現在、戸建ての塗り替えに使われる途料はウレタン樹脂塗料やシリコン樹脂途料がほとんどです。ただ「シリコンだから一律10~15年持つ」というわけでもありません。同じシリコン塗料でも1缶1 万円以下のものから1缶5万円を超えるものまであるのです。
ちょっとだけ専門的になりますが、JIS規定の促進耐候性試験の基準を参考にするのもいいと思います。簡単に言うなら、機械で塗膜にダメージを与え続けて塗膜が何時間劣化せずに耐えられるかを測ったもので、インターネットに詳しい方であればご自身で調べる方もいらっしゃいますが、試験方法もいくつかあり少し難しい内容になりますので、ご要望があれば弊社で正しい見方のアドバィスを差し上げております。
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セラミック塗料について
「この塗料を使えば半永久的ですよ。」これも値用してはならない業者のセールストークです。
セラミック塗料が柑始めたころによく耳にした言葉ですが、 これは塗料メーカーの宜伝の仕方にも問題があったように思えます。
カタログをパッと見ただけでは 「半永久的に色あせない!汚れがつかない!」そう思わせてしまうような内容でした。 当時は多くのお客様がセラミック塗料を希望されていました。
しかし、 半永久的な塗料などこの冊に存在しませんし、 「セラミックを合ませた塗料」という言い方が正解です。
塗料の成分全てがセラミック成分であれば親水性効果は期待できますが、 実際には塗料の中にセラミック成分が合まれているにすぎませんので、 塗膜が全部親水性になるわけではないのです。また、カタログには「セラミック人り」と書いてありますが、塗料の中にどれくらいセラミック成分が合まれているのかがわかりません。
そういった意味ではセラミックによる 「汚れ防止」の効果は未知数です。ましてや「セラミック塗料を塗れば半永久的」なんて事はあり得ません。塗料の寿命はその樹脂 (アクリル ・ ウレタン・シリコン・フッ素)によって決まります。
セラミック塗料だから長持ちするとかしないとかはあまり関係ないのです。セラミック樹脂塗料というものも実在しません。
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光触媒塗料について
これは太陽の光によって親水塗膜を生み出す仕組みで、 とても高い防汚効果があります。しかし太腸の光が当たりにくい箇所ではその効果もあまり期待できないため、建物の北面と南面で汚れ具合に極端に差が出る可能性があります。また、 フッ索樹脂塗料と同じであくまで外様の表面に薄い膜を作るだけなので、家全体の構造的な歪みや下地の変形を食い止めることはできません。そのためせっかく高価な光触媒を採用しても、15年ほどで塗替えが必要になってしまえば結果的に不経済なのです。
※2017年に最大手光触媒塗料が廃盤となりました。(不具合が多かったため)
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無機塗料について
「有機物・無機物」の無機の事です。ガラスや鉱物などを想像していただくとわかりやすいと思いますが、紫外線で壊れる事がないため長期にわたり美観性を保持できる。というのが塗料メーカーの謳い文旬です。
無機塗料も「無機物に有機物を合ませた塗料」というのが正解です。無機物が多すぎれば硬くてすぐに塗膜が割れてしまいますし、無機物が少なければ一般的なウレタンやシリコン塗料とそう変わらなくなってしまいます。
無機塗料はその配合バランスが非常に大切なのですが、 実は塗料メーカーによってバラバラです。使川する際は塗料をよく見極められる業者に頼まないと後々トラブルになりかねません。
しっかりとした調査を行い、 無機塗料を塗る事で住まいの寿命がのびますよ!と 太鼓判をおされた家ならば塗装してもよいと思います。
無機塗料を塗れる外陪は限られているのです。どんな家でも無機塗料なら長持ちします!というのはおかしな話です。
※無機塗料で塗装する場合は超耐久のシーリング材超耐久の付帯部塗料であれば安心できるかと思います。ただし、 流行りものだと勘違いし、シリコン塗料などに超耐久シーリング(例:イクシー ド)を使う業者 もいるみたいですがそれはあまり意味がありません。