塗装の重要性
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塗装工事の必要性
外壁を塗り替えなければならない理由の一つに『見た目』がありますが、 本当に大切な理由は別にあります。
それは、『建物を保護』する事。
家はお手人れをしなかったら確実に傷んでいきます。特に屋根と外壁は強い日差しや雨水・台風や雪といった厳しい環境にさらされているので、 傷み具合も激しくなります。
塗装は家全体を但み込むバリアのようなもので、 その荷酷な環境から家を守ってくれているのです。
外壁を塗り替えなければ家の寿命は短くなってしまいます。大切な家を元気に長持ちさせるために塗り替えをするのです。 現在、 ほとんどの家の外壁はモルタルかサイディング材で出来ています。 見るからに頑丈そうですが、 これらは塗装が施されているから水に強くて頑丈なのです。もし塗装されていなければ、 雨水にさらされすぐに弱って破損が生じてしまいます。
それを防ぐために塗装が施されているのです。最近は塗料の性能も良くなっており、 大体10年から13年位が塗り替え時期と言われています。
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テープで簡単に剥がれる塗装では素地を守れません
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塗膜が劣化し、素地のモルタルが露出
02
塗膜の劣化
塗膜が永久に壊れないのであれば塗り替える必要もないのですが、 残念ながら塗膜は時間の経過とともに少しずつ衰えていきます。(経年劣化) 放っておくと塗膜が弱くなり、 破れてしまったり剥がれてしまったりします。 また、塗膜が劣化して保護性能がなくなってしまうと、モルタルや外装材が直接雨水と触れてしまうので、 塗装ではメンテナンスが難しくなってしまう事もあります。
03
コーキングの劣化
雨漏りになる前に適切なタイミングで外壁を途り替える ことは、建物の資産価値を守ると同時に、メンテナンス 費用を最小限に抑えるポイントです。
メンテナンスをしていない屋根や外壁にはクラック以 外にも様々な症状が現れます。 外壁がサイデイングの場合はサイデイングの継ぎ目に 「コーキング」というゴムのような弾力性のある素材が 詰まっているのですが、年月がたっと硬くなって縮んで しまい、隙間が出来てしまいます。
これを「コーキング の劣化」と言いい、この隙問からも雨水が侵入します。
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コーキングが劣化し、ひび割れてしまっている
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クラック(ひび割れ)
外壁には「ヘアクラック」と呼ばれる髪の毛位の細かいヒビが人っていることがあります。外壁のヒビの事を「クラック 」と言いますが、ヘアクラックはその子どものようなものです。とても細かいヒビで目立ちません。
悪徳業者は外壁にヘアクラックを見つけると「雨水がこのヒビから人り込んでいますよ!
内部の柱が腐る寸前です。 今すぐに塗り替えないと大変なことになりますよ!」と脅かします。しかしこれはちょっと大げさすぎるセールストークです。
髪の毛ほどのヒビであれば雨水が構造体を腐らせることはまずありません。
なぜなら、モルタル煎や外装材、また屋根材の裏側には防水シートが敷き詰められているからです。その下に柱や 下地の木材があるので、一番上の塗膜が破れて外装材やモルタルが破損し、さらに防水シートも破れて初めて下地 の木材に水が達します。
ですからヘアクラック程度であれば防水シートが水の侵入を防いでくれます。
ただ、防水シー トも完璧ではありません。防水シートもやがて湿気でやられてしまい、破れてしまいます。いったん防水シートがやぶ れてしまうと、いよいよ雨水がじわじわと家の内部に侵入し始め、雨水が家を侵食し始めます。そして雨漏りの原因 になります。 内部に水がまわると湿気を好むシロアリを呼んでしまう事もあります。雨水が2階の外壁のヒビから入り込み、横の 内部をつたって1階の天井から雨漏りしたりもします。
クラックは塗り替え時期を示す一つの症状と考えるべきです。 外様がクラックだらけでも塗り替えをしない人もいますが、塗り替え時期が遅くなればなるほど建物の補修が大掛かり になり、費用が余計に掛かってしまいます。
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5mm以下のヘアークラック
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コーキングが劣化し水が染み込み凍害を引 き起こした
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ひどいクラックはVカットエ法で補修が必要になる
クラックは早期発見・早期治療
これは虫歯と一緒です。
虫歯はちょっと痛みを感じた時に歯医者さんに行けばすぐに治りますが、「この位の傷みだったら大文夫」と、症状 を軽視して放っておくと治療が大掛かりになっていきます。 なるべく治療代にお金を掛けないためにも、家の病気は早期発見・早期治療が大切です。一度壁にクラックがな いか調べてみてください。0.5ミリ以上のクラックが多く発生している場合は、早期治療をお勧めします。
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