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瓦屋根は、築年数が比較的経過している住宅に多い屋根です。日本瓦の屋根材は耐久性に優れ、メンテナンスさえしっかり行っていれば50年以上は十分にもつのですが、重く耐震性に劣るという欠点があります。
地震国日本において、住宅の耐震性向上は必須の課題です。
この記事では、瓦屋根からガルバリウム鋼板屋根への葺き替えについて、工事やその費用のことも含めて解説しています。瓦屋根の葺き替えを検討されている方は、ぜひ読んでみてください。
瓦屋根からガルバリウム鋼板屋根への葺き替えは可能
現在、軽量で耐久性に優れるガルバリウム鋼板の屋根材を採用される方が、新築、葺き替え、どちらのケースでも増えています。瓦屋根の葺き替えを検討されている方にとっても、ガルバリウム鋼板屋根はとても良い選択肢です。
ガルバリウム鋼板は、「鋼板」という文字からもわかるとおり、金属で作られている屋根材です。金属屋根というと、その昔は主流だった「さびる」トタンの印象が強いかもしれませんが、ガルバリウム鋼板はさびにくく、しかも30~40年という長い耐久性を誇ります。
耐震性を心配して瓦屋根の葺き替えを検討されているのであれば、軽量で耐震性に優れるガルバリウム鋼板屋根への葺き替えは、理にかなったものだといえるでしょう。
ガルバリウム鋼板屋根のメリット
ここでガルバリウム鋼板屋根のメリットをまとめておきましょう。
軽い
すでに少し触れていますが、ガルバリウム鋼板の屋根材は軽く、耐震性に優れます。日本瓦が1㎡あたり50kg以上あるのに対し、ガルバリウム鋼板の屋根材は1㎡あたり5kgほどしかありません。この数字だけ見ても、瓦屋根からガルバリウム鋼板屋根に葺き替えることで、耐震性の面で大きなメリットを得られることがおわかりいただけるでしょう。
色の選択肢が豊富
そもそも瓦屋根以外に和風の家に合う屋根材があるのか疑問を感じている方もいらっしゃると思います。「ガルバリウム」という音だけ聞くと、たしかに和風の家には合いそうもない響きです。しかし、心配はいりません。
ガルバリウム鋼板は色の選択肢が豊富なので、どんな雰囲気の家にも導入可能です。ブラックやブラウンのほか、シルバーやブルー、グリーンなども選べるので、実はすでに、数多くの和風建築の屋根にガルバリウム鋼板が採用されています。
瓦屋根からガルバリウム鋼板屋根・葺き替え工事の流れ
瓦屋根からガルバリウム鋼板屋根に葺き替える工事の流れをかんたんにご紹介しておきます。
ステップその1:既存の屋根材を撤去
既存の瓦屋根を撤去します。瓦は重量があり、落としてしまうとたいへんな事故につながることもあるので慎重に作業します。
ステップその2:下地補強
長く使用した屋根材を撤去すると、下地は往々にして傷んでいるものです。新しい垂木(たるき)を設置したり、野地板を交換したりして下地を補強します。
ステップその3:防水紙のセッティング
野地板の上にルーフィングと呼ばれる防水紙を設置し、内部に雨水が浸入しないようにします。
ステップその4:新しい屋根材を設置
新しいガルバリウム鋼板の屋根材を設置します。最後に貫板(ぬきいた)と棟板金を設置して葺き替え工事は終了です。
瓦屋根からガルバリウム鋼板屋根・葺き替え工事の費用相場
屋根の葺き替え工事では、新しい屋根材の材料費や施工費用以外にもさまざまな費用が発生します。あくまで目安ではありますが、葺き替え工事にかかる費用とその相場をご紹介しておきます。
材料費と施工費
ガルバリウム鋼板の屋根材の材料費と施工費の目安は、1㎡あたり0.6~1万円ほどです。
既存屋根材の撤去費
既存屋根材の撤去にかかるお金です。1㎡あたり1,500~3,000円が相場です。
既存屋根材の処分費
既存屋根材の処分にかかるお金です。撤去費用と同じぐらいと考えておけばよいでしょう。
下地材と下地補修費
傷みの程度にもよりますが、相場は1㎡あたり2,500~4,000円ほどです。
防水シートの材料費と施工費
防水シートの設置に関わる費用です。1㎡あたり500~1,500円ほどが相場です。
足場費用
足場の敷設に関わる費用です。1㎡あたり1,000から1,500円ほどが相場です。
瓦屋根の葺き替え時期について
瓦は耐久性に優れる屋根材ですが、屋根は瓦だけで成り立っているわけではないので、少なくとも20~25年程度に1回は、業者に依頼して点検すべきです。
問題が発生してからの屋根の補修には多大な時間とお金がかかるので、問題がなくても、定期的に点検するようにしましょう。
定期点検のタイミングで業者に相談して、葺き替えも含め、メンテナンスの方法を検討します。
まとめ
瓦屋根からガルバリウム鋼板屋根に葺き替えることは可能で、この葺き替えにより耐震性や耐風性の向上が期待できます。
船橋市や周辺地域で瓦屋根の葺き替えを検討されている方は、「Global Ascension(グローバルアセンション)」までご相談ください。