外壁塗装を検討し始めると、まず気になるのが「費用はいくらかかるのか?」という点ではないでしょうか。
「ネットで調べると安い業者もあるし、高いところもある…」
「見積書にいろいろ書かれているけど、何が必要で何が不要なの?」
実際、外壁塗装の費用は住宅の大きさや状態、塗料の種類、業者によって大きく変動します。
本記事では、一般的な相場感から費用の内訳、見積もりで見るべきポイントまで詳しく解説します。
一般的な外壁塗装の費用相場
まずは、戸建て住宅を例にした外壁塗装のざっくりとした相場を見てみましょう。
● 延床面積30坪(約100㎡)の場合
Type of paint | 単価(1㎡あたり) | 合計費用の目安 |
---|---|---|
ウレタン | 約1,800~2,300円 | 約60~80万円 |
シリコン | 約2,300~3,000円 | 約70~100万円 |
フッ素 | 約3,500~4,500円 | 約90~130万円 |
無機塗料 | 約4,000~5,500円 | 約100~150万円以上 |
上記は外壁のみの目安です。屋根塗装を加える場合はさらに+20~40万円ほど見ておくと良いでしょう。
費用を構成する内訳とは?
「塗料代だけじゃないの?」と思われがちですが、実は外壁塗装には多くの工程と人手が関わっています。以下が主な内訳です。
1. 足場設置費用(15~25万円)
作業員の安全確保と作業効率のため、仮設足場は必須です。
2. 高圧洗浄費用(1.5~3万円)
長年蓄積した汚れ、ホコリ、コケなどを洗い流し、塗料の密着をよくします。
3. 養生費用(1~3万円)
窓や玄関など塗らない部分をビニールでしっかり覆い、仕上がりをきれいに保ちます。
4. 下地補修費用(3~10万円)
クラック(ひび)やシーリング(コーキング)の劣化補修など、建物の状態に応じて変動します。
5. 塗装工賃・塗料代(メイン費用)
ここで塗料のグレードが大きく影響します。
塗料の種類とコストの違い
塗料 | 耐用年数 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
ウレタン | 7~10年 | 安価で柔軟性があり使いやすい | 劣化が早く再塗装が必要 |
シリコン | 10~15年 | コスパが良く一般家庭で人気 | 他と比べてやや防汚性に劣る |
フッ素 | 15~20年 | 高耐久で汚れにくく退色しにくい | 高価格 |
無機塗料 | 20年以上 | 最長寿命・超高耐候 | 非常に高価格 |
短期的な安さに目を奪われがちですが、長期的に見れば耐久年数が長い塗料の方が結果的に安く済むケースもあります。
相見積もりで比較すべき5つのポイント
- 塗料名とメーカーが明記されているか
→「シリコン塗料」だけではなく、「○○社の○○シリコン」まで書かれているか? - 塗装回数が明示されているか(基本は3回塗り)
→下塗り・中塗り・上塗りの回数が重要 - 付帯部(雨樋、軒天、破風など)の塗装有無が記載されているか
- 保証期間と内容が具体的に記載されているか
- 明らかに安すぎないか(相場を著しく下回る金額)
よくある費用トラブルと回避法
- 「契約後に追加費用を請求された」
- 「安かったけど、1年で剥がれてしまった」
- 「見積書が不明瞭だった」
このようなトラブルを避けるには、事前に相見積もりを取り、説明が丁寧な業者を選ぶことが最も有効です。
まとめ|納得できる価格で、安心の外壁塗装を
外壁塗装は大きな出費ではありますが、建物を守るために必要な投資です。
- 安さだけで選ばない
- 見積もり内容をしっかり確認
- 長期的な視点で塗料を選ぶ
信頼できる業者と出会えれば、外壁塗装は安心して任せられ、仕上がりにも満足できるはずです。
「思っていたより高い」と感じるかもしれませんが、適切な費用=安心の工事と考えて、まずは気軽に相談・見積もりをしてみましょう!