皆さまのお住まいの外壁や付帯部分にある「霧よけ」を意識されたことはありますか?
霧よけとは、窓や出入り口の上に取り付けられた小さな庇(ひさし)のことで、雨水が直接窓や玄関に吹き込むのを防ぐ大切な役割を担っています。建物にとっては決して目立つ部分ではありませんが、この小さな霧よけが劣化してしまうと、雨漏りの原因や外壁材そのものの傷みに直結してしまうのです。
今回ご紹介するのは、そんな霧よけ部分の塗装工事です。写真のように、ローラーを使ってしっかりと塗料を重ねていくことで、防水性・耐久性がさらにアップ。見た目も美しくリフレッシュされ、住まい全体を長持ちさせる効果があります。
霧よけが果たす役割とは?
霧よけは、窓やドアを雨から守るだけでなく、直射日光をやわらげて室内の温度上昇を抑える効果も持っています。特に日本の気候は四季があり、梅雨や台風シーズンには強い雨風にさらされることが多いため、霧よけがしっかり機能しているかどうかは、住まいの快適性を大きく左右します。
しかし、霧よけは常に外気にさらされる部位です。雨、紫外線、風、そして砂埃などの影響を受け、塗膜が次第に劣化していきます。表面の塗装がはがれてくると、金属部分であればサビが発生し、木部であれば腐食やひび割れにつながります。こうした劣化を放置してしまうと、雨水が内部に侵入して霧よけそのものの強度が落ち、さらには外壁やサッシまわりの雨漏りを引き起こすリスクも高まります。
霧よけ塗装の流れ
霧よけ塗装は、見た目を美しくするだけでなく、建物の耐久性を守るための重要なメンテナンスです。施工の流れは大きく分けて以下のとおりです。
- 高圧洗浄・ケレン作業
表面に付着した汚れや古い塗膜、サビなどをしっかりと落とします。この工程を手を抜いてしまうと、新しい塗料が密着せず、早期剥離の原因になります。 - 下地処理(錆止め塗装など)
金属部分には錆止め材を塗布し、木部には下塗り材を施して新しい塗膜の食いつきを良くします。 - 中塗り・上塗り(2回塗りが基本)
塗料をローラーで均一に塗り重ね、塗膜の厚みを確保します。これにより防水性・耐久性が格段に向上。美しい仕上がりを得るためにも、2回塗り以上が推奨されます。 - 仕上げ確認
塗りムラや塗り残しがないかを最終確認し、美しい艶と機能性を兼ね備えた霧よけへと蘇らせます。
塗装による効果とメリット
霧よけを塗装することで得られるメリットは数多くあります。
- 防水性の向上
雨風に強い塗膜が形成され、雨水の浸入を防ぎます。 - 耐久性アップ
紫外線や風雨から霧よけ本体を守り、寿命を延ばします。 - 美観の回復
外壁まわりが引き締まり、住まい全体の印象がアップします。 - 資産価値の維持
外観の美しさや劣化防止は、建物の資産価値を長く保つ上で大切なポイントです。
放置するとどうなる?
霧よけを塗装せずに放置してしまうと、次のような問題が発生する恐れがあります。
- 表面のサビや腐食が進行し、交換工事が必要になる
- 雨水が内部に侵入し、外壁や窓枠からの雨漏りにつながる
- 建物全体の劣化スピードが早まり、結果的に修繕費用が高額になる
「小さな部分だから…」と軽視されがちな霧よけですが、実際には建物全体を守る重要な部位。だからこそ、定期的なメンテナンスと塗装工事が欠かせないのです。
施工のビフォーアフター
今回の施工では、表面に経年劣化による色あせや傷みが見られた霧よけを、丁寧に下地処理したうえで塗装を実施しました。ローラーで均一に塗り重ねた結果、つややかで美しい仕上がりに。雨に強く、見た目も一新された霧よけは、お客様にも大変ご満足いただけました。
まとめ
霧よけ塗装は「小さな工事」のように見えて、実は建物全体の耐久性や快適性を守る大きな役割を担っています。定期的な点検・塗装によって、雨風に強く、美しく長持ちする住まいへとつながります。
「そろそろ霧よけの塗装が必要かな?」と思ったら、ぜひ一度ご相談ください。小さな部分からコツコツとメンテナンスすることが、安心して暮らせる家づくりの秘訣です。