こんにちは、住宅総合リフォームのさざんかです。
今回は、鉄部塗装についてお話しします。
ベランダの手すりや階段、雨戸やシャッターなど、住宅のさまざまな箇所に鉄部は使われています。これらは雨風や紫外線にさらされ続けるため、年月とともに錆や劣化が進行しやすい部分です。そのまま放置すれば腐食が進み、見た目の問題だけでなく、安全性にも関わるリスクが生じます。
鉄部塗装は、こうした錆や劣化から住まいを守るために欠かせないメンテナンスです。
鉄部塗装の目的
鉄部塗装には、大きく分けて以下の目的があります。
- 錆の発生を防ぐ
塗膜が鉄を覆い、空気や水との接触を防ぐことで錆の発生を抑えます。 - 耐久性の向上
外部環境の影響を受けにくくし、部材の寿命を延ばします。 - 美観の維持
色あせや剥がれた部分を塗り直すことで、住まい全体の印象が大きく向上します。 - 安全性の確保
錆や腐食で強度が落ちるのを防ぎ、安心して使い続けられる状態にします。
鉄部塗装は単なる「見た目を整える工事」ではなく、住まいを長持ちさせるための大切な役割を果たしています。
下地処理の重要性
鉄部塗装で最も大切なのは「下地処理」です。
古い塗膜や錆をしっかり落とさずにそのまま塗装してしまうと、新しい塗料が密着せず、短期間で剥がれてしまいます。そうなれば塗装の意味がなくなり、再び錆が進行してしまうのです。
具体的な下地処理の工程には次のようなものがあります。
- ケレン作業
ヤスリやワイヤーブラシ、電動工具を使い、錆や古い塗膜を削り落とします。 - 清掃
削りカスやほこりを取り除き、塗料がしっかり密着できる状態に整えます。
この下地処理を丁寧に行うことで、塗料がしっかり定着し、美しい仕上がりと高い耐久性が得られるのです。
鉄部塗装の流れ
鉄部塗装は以下のような流れで行われます。
- ケレン作業(下地処理)
錆や古い塗膜を徹底的に除去します。 - 錆止め塗装
専用の錆止め塗料を塗布し、錆の発生を抑えます。 - 中塗り・上塗り
仕上げ用の塗料を重ね塗りし、耐久性と美観を高めます。
この三段階の工程をきちんと踏むことで、鉄部塗装は長持ちする仕上がりになります。
鉄部の劣化を放置するとどうなる?
鉄部の劣化を放置すると、次のような問題が起こります。
- 錆が進行して穴が開く
- 塗装が剥がれ落ちて見た目が悪くなる
- 部材の強度が低下し、安全性が損なわれる
- 修繕や交換に高額な費用がかかる
小さな錆のうちに塗装でメンテナンスしておくことが、結果的にコストを抑えることにつながります。
鉄部塗装のタイミング
鉄部塗装の目安は5〜7年に一度程度です。
ただし、日当たりや雨風の影響を強く受ける場所では、より早く劣化が進む場合もあります。
次のような症状が見られたら、早めにメンテナンスを検討してください。
- 錆が出ている
- 塗膜が剥がれている
- 色あせが目立つ
- 手で触ると粉がつく
まとめ
鉄部塗装は、見た目を整えるだけでなく、防錆効果や耐久性を高めるための大切な工事です。
特に下地処理は仕上がりと寿命を左右する重要な工程であり、職人の技術が凝縮されています。
私たち住宅総合リフォーム さざんかでは、ケレン作業から錆止め、仕上げまで丁寧に施工し、鉄部を美しく、そして強く守ります。
「ベランダの手すりが錆びてきた」「鉄部の塗装が剥がれて気になる」という方は、ぜひ一度ご相談ください。