
はじめに:リフォームは「情報収集」が第一歩
「家をリフォームしたいけど、何から手をつけたらいいかわからない」
初めてのリフォームでは、多くの方がこのような不安を抱きます。
費用・工期・依頼先・間取り・デザインなど、考えることがたくさんあって戸惑うのは当然です。
しかし、順序立てて進めれば心配はいりません。
この記事では、初めてリフォームをする方向けに「最初にやるべきこと」から「契約・工事完了までの流れ」まで、やさしく解説します。
ステップ①:リフォームの目的を明確にする
最初にするべきことは、「なぜリフォームしたいのか」を明確にすることです。
目的がはっきりすれば、予算・工事内容・依頼先などもスムーズに決まります。
✅ よくあるリフォームの目的
- 古くなった設備を新しくしたい(トイレ・キッチンなど)
- 部屋の使い勝手を改善したい(間取り変更・収納)
- バリアフリーにしたい(手すり設置、段差解消)
- 外観をきれいに保ちたい(外壁・屋根の塗装)
- 賃貸化や売却を見据えた改修
目的が1つでも、複数でもOKです。家族と一緒に話し合いながら洗い出していくことが大切です。
ステップ②:優先順位と予算感を整理する
すべてを一気にリフォームできるとは限りません。
そこで大事になるのが**「どこを優先したいか」と「おおまかな予算」**の把握です。
✅ 優先順位の例
- 水回り(トイレ・キッチン)→使用頻度が高く、老朽化の影響も大きい
- 外壁・屋根 → 建物全体の寿命や美観に関わる
- 室内 → 壁紙や収納など、生活の快適性アップ
✅ 費用感の例(ざっくり目安)
リフォーム内容 | 費用の目安 |
---|---|
トイレ交換 | 15万円~30万円 |
キッチン交換 | 50万円~100万円 |
外壁塗装 | 80万円~150万円 |
全体改装 | 300万円~1000万円超 |
※詳細は専門業者に見積もりを依頼しましょう
ステップ③:情報収集と相見積もりをとる
次に必要なのが、「信頼できる業者を探す」こと。
ここでは1社に絞らず、必ず2~3社以上から見積もりを取りましょう(相見積もり)。
✅ 業者の探し方
- インターネット(Google・SNS)
- ホームセンターや家電量販店のリフォーム部門
- 地元工務店や建築事務所
- 口コミ・紹介
✅ 比較ポイント
- 見積もりの内訳(詳細項目があるか?)
- 担当者の対応・説明力
- 工事後の保証体制
- 施工実績・写真
ステップ④:現地調査とプランの提案を受ける
見積もりを依頼すると、業者は**現地調査(無料が多い)**に訪れます。
このとき、こちらの希望や悩みを丁寧に伝えることがカギです。
✅ 伝えるべきポイント
- 気になる場所・症状(例:床がギシギシする)
- 家族構成・ライフスタイル
- 希望デザインや色(写真や雑誌の切り抜きでもOK)
それをもとに、業者からプランや費用案を提案してもらいます。
ステップ⑤:契約・工事・完了確認へ
プランや金額に納得できたら、いよいよ契約です。
契約書には、金額・工期・保証・支払方法などを明記し、書面でしっかり交わしましょう。
✅ 工事が始まったら
- 工事前のご近所へのあいさつ
- 工事中は基本的に在宅が望ましい
- 工事後は「仕上がりチェック」も忘れずに!
初心者が気をつけたい5つのポイント
- とにかく急がないこと
→比較・検討はじっくりと! - 安さだけで選ばないこと
→安価すぎる見積もりには注意 - 希望を曖昧に伝えないこと
→「おまかせ」だけでは失敗する可能性も - 保証内容も要チェック
→設備保証・工事保証の有無を確認 - 必ず書面で確認を
→口約束ではなく、契約書が基本!
まとめ:不安を「計画」に変えよう
リフォームは、家族の暮らしをより良くする大切な選択です。
最初は不安や疑問があって当然ですが、順序立てて準備すれば、理想の住まいに近づくことができます。
あなたが「リフォームって難しそう…」と思っていた気持ちが、
「これならできそう!」に変わったら嬉しいです。
まずは、“なぜリフォームしたいのか?”を紙に書き出すことから始めてみてください。